二〇一五年九月九日、恒例「日本を語るワインの会」が代表自邸にて開催されました。国鉄からJR、そして国会議員への道を歩んだ衆議院議員の今村雅弘氏、水産庁長官、農林水産審議官を歴任した上で政界入りした参議院議員の山田修路氏、三菱商事出身で近年の好業績を牽引するセイコーウオッチ株式会社代表取締役副社長の梅本宏彦氏、北陸初のビール工場を建設、元キリンビバレッジ株式会社社長の阿部経済研究所所長の阿部洋己氏をお迎えし、国際情勢から歴史、経済に至るまで幅広い話題に花が咲きました。
習近平の反腐敗運動が中国の景気後退の要因だ
日中戦争は、ソ連のコミンテルンと中国共産党の陰謀で、日本と国民党が戦わさせられたものだ。一九二〇〜三〇年の中国は軍閥が割拠する情勢で、その中で親日的だった軍閥の主が張作霖だった。しかしソ連の特務機関GRU(グルー)は張を爆殺して、それを日本の関東軍の犯行に見せかけた。息子の張学良は怒り、後に蒋介石を拉致監禁して第二次国共合作に至ることになる。そもそも蒋介石は親日派で、共に共産党と戦おうとしていたのに、コミンテルンの仕組んだ盧溝橋事件などによって、日本も国民党政府も戦争の泥沼に引きずり込まれた。それが証拠に、先の大戦後、毛沢東は社会党の佐々木更三委員長に皇軍のおかげで我が党が政権をとれたと言ったのだ。日本は植民地を持ったこともない。台湾も朝鮮半島も、日本は「合邦」したのであって、植民地にしたのでない。日本人となった台湾や朝鮮の人々は本土より優遇されている面もあり、一九四四年まで徴兵されなかった。代わりに一部の人々が強制労働に駆り出されたが、それは本土の日本人も同じだ。何十万人も日本に連れて来られたという説は、制空権、制海権を失っていた当時を考えると、あり得ない話だ。
原爆投下は日本にとっては大きな不幸だったが、ソ連の世界赤化の戦いを止め、第三次世界大戦を防いだという「正の側面」もある。投下がなければ、少なくとも北海道はソ連領になっていただろう。日本はこの正の側面を認めることで、原爆投下の呪縛からアメリカを解放してあげるべきだ。そこから真の日米友好関係が始まる。また、アメリカが公文書館に持つ豊富な資料に基づき否定をすれば、南京大虐殺も従軍慰安婦の問題も消えてなくなるだろう。
もともと上海の一書記だった江沢民は、鄧小平のお墨付きだけで国家主席に登りつめた。華々しい経歴のない彼は、権力を維持するために反日を煽ることで国民の支持を得てきた。今の中国の反日姿勢の根源は、江沢民時代にある。今も昔も一般の中国人一人ひとりは非常にいい人達だ。習近平は反腐敗闘争という名目で、江沢民派、胡錦濤派を粛清している。トップを反腐敗で粛清することで、習近平はようやく軍を把握できた。しかしこの反腐敗運動が今の中国の景気後退の要因となっている。中国全土の公務員達が腐敗を追求されることを恐れ、何もやらなくなったからだ。しかし習近平の意識にあるのは、国家経済疲弊の危機ではなく、自身の権力の保持だけであり、大躍進政策や文化大革命を行い、数千万人もの人々を死に追いやった毛沢東にも似ている。中国では賄賂を贈れなくなったので、ロレックスやオメガの売れ行きが激減した。この構造は日本の官官接待が問題になった時に似ている。地方自治体の職員らがポケットマネーで忘新年会などを行っても、周囲から公費で呑んでいると思われるので、そういった行事を行わなくなる。結果その地域の高級飲食店の売上が激減するのだ。
原爆投下は日本にとっては大きな不幸だったが、ソ連の世界赤化の戦いを止め、第三次世界大戦を防いだという「正の側面」もある。投下がなければ、少なくとも北海道はソ連領になっていただろう。日本はこの正の側面を認めることで、原爆投下の呪縛からアメリカを解放してあげるべきだ。そこから真の日米友好関係が始まる。また、アメリカが公文書館に持つ豊富な資料に基づき否定をすれば、南京大虐殺も従軍慰安婦の問題も消えてなくなるだろう。
もともと上海の一書記だった江沢民は、鄧小平のお墨付きだけで国家主席に登りつめた。華々しい経歴のない彼は、権力を維持するために反日を煽ることで国民の支持を得てきた。今の中国の反日姿勢の根源は、江沢民時代にある。今も昔も一般の中国人一人ひとりは非常にいい人達だ。習近平は反腐敗闘争という名目で、江沢民派、胡錦濤派を粛清している。トップを反腐敗で粛清することで、習近平はようやく軍を把握できた。しかしこの反腐敗運動が今の中国の景気後退の要因となっている。中国全土の公務員達が腐敗を追求されることを恐れ、何もやらなくなったからだ。しかし習近平の意識にあるのは、国家経済疲弊の危機ではなく、自身の権力の保持だけであり、大躍進政策や文化大革命を行い、数千万人もの人々を死に追いやった毛沢東にも似ている。中国では賄賂を贈れなくなったので、ロレックスやオメガの売れ行きが激減した。この構造は日本の官官接待が問題になった時に似ている。地方自治体の職員らがポケットマネーで忘新年会などを行っても、周囲から公費で呑んでいると思われるので、そういった行事を行わなくなる。結果その地域の高級飲食店の売上が激減するのだ。
日本の主張を広めるためにユダヤのネットワークを
日本は中国とロシアに勝利し、アメリカとイギリスを敵に回して戦った凄い国だ。ロシアに苦しめられてきたトルコやフィンランドでは日本の人気は大きい。実際、日清・日露戦争に日本が勝利していなければ、世界にはまだ多くの植民地が存在していただろう。また一九五三年の日章丸事件で、イギリスを向こうに回してイランから石油を輸入した出光佐三など、日本人には豪傑がいる。そんな日本がアメリカと戦う羽目になったのは、日露戦争後、南満州鉄道を共同経営しようというアメリカのユダヤ人実業家・ハリマンの提案を小村寿太郎が拒絶して、ユダヤを敵に回してしまったからだ。ユダヤ人は世界の金融と情報と法律を握っていると言っても良い。アメリカの支配層はWASPだというが、その裏にはユダヤがいる。シリアの内戦やISの台頭など、紛争が絶えない中東情勢にほくそ笑んでいるのは、イスラエルだろう。アメリカにもユダヤ人のクラブがあり、ユダヤ人ではなくてもイスラエルになんらかの貢献をした人物であれば、入会できる。レーガン大統領などもメンバーだった。
赤坂の一ツ木通り沿いにあるアパヴィラホテル〈赤坂見附〉は、周辺のビルよりもひときわ背が高い。この土地の入札時に、代表は天空率という考えによる建築基準法の規制緩和が行われることをいち早く知り、その緩和を前提とした計算に基づく金額で応札し、落札することができた。ビジネスは情報戦であり、それは国家間の争いも同じだ。日本も三千人規模で三千億円の予算を持つ情報省を創設し、世界中の情報収集と日本政府のスタンスの広報に務めるべきだ。その際にはアメリカの大統領選挙などで活用されるマーケティング会社に依頼するのも一手だ。彼らもユダヤの資本が多い。南京大虐殺や従軍慰安婦に対する反論も、マーケティング会社を通して表明すれば、ユダヤのネットワークによって日本政府が表明するよりも、より世界に浸透するのではないか。日本と中韓の歴史認識争いは、アメリカから見れば有色人種同士の小競り合いに過ぎない。マーケティング会社を雇うことで、アメリカも巻き込むのだ。まだ日本にはその余力がある。今後中国経済は疲弊し、韓国経済は崩壊する。そんな中、円高・デフレから脱却した日本経済は、力強い成長を取り戻すだろう。
赤坂の一ツ木通り沿いにあるアパヴィラホテル〈赤坂見附〉は、周辺のビルよりもひときわ背が高い。この土地の入札時に、代表は天空率という考えによる建築基準法の規制緩和が行われることをいち早く知り、その緩和を前提とした計算に基づく金額で応札し、落札することができた。ビジネスは情報戦であり、それは国家間の争いも同じだ。日本も三千人規模で三千億円の予算を持つ情報省を創設し、世界中の情報収集と日本政府のスタンスの広報に務めるべきだ。その際にはアメリカの大統領選挙などで活用されるマーケティング会社に依頼するのも一手だ。彼らもユダヤの資本が多い。南京大虐殺や従軍慰安婦に対する反論も、マーケティング会社を通して表明すれば、ユダヤのネットワークによって日本政府が表明するよりも、より世界に浸透するのではないか。日本と中韓の歴史認識争いは、アメリカから見れば有色人種同士の小競り合いに過ぎない。マーケティング会社を雇うことで、アメリカも巻き込むのだ。まだ日本にはその余力がある。今後中国経済は疲弊し、韓国経済は崩壊する。そんな中、円高・デフレから脱却した日本経済は、力強い成長を取り戻すだろう。
日本の外交に求められる常識力を基にした洞察力
組織はお城の石垣のようであるべき。様々な大きさの石が全体として統一感を持ち、またその柔構造で地震にも強い。同じ大きさの石をきれいに積んでも、地震には弱い。組織も同じで、いろいろな人が長所を活かせれば、柔軟性のある強い組織になれる。だからアパホテルではマニュアル経営を行っていない。昔の企業は金太郎飴のような社員を求めたが、今は自主性のある社員を求める企業でないと発展しない。基本的な理念やポリシーは共有した上で、あとはそれぞれの長所を活かす企業が伸びる。組織が人を動かす会社は駄目。人が組織を動かすようにしなければならない。
財界でも政界でも求められるのは、常識力をベースとした洞察力だ。過去は暗記できるが未来は暗記できない。きちんと議論ができる能力が求められる。その点、暗記の試験をパスして、東大を中退して入省するのが「偉い」とされる外務省の外交官の能力は低い。中国が日本の外交官をハニートラップで籠絡していることはよく知られており、二〇〇四年には、これに絡め取られた上海の日本総領事館の通信事務を担当していた領事が、中国側から要求された情報漏洩を拒否するために自殺している。こういう外交官は表彰すべきだ。国際社会は魑魅魍魎の世界であり、物事がよくわかって国益を主張して喧嘩が出来る人が外交を行うべき。謝罪するばかりが外交ではない。歴史的に大陸には殺したり殺されたりが当たり前の殺伐とした雰囲気があるが、日本は海に囲まれ豊かな自然の中で培ってきた調和の心がある。これを世界に広めるべきだ。
高機能、高品質、環境対応を世界のスタンダードに
日本の時計業界の老舗であるセイコーの業績は、一時期シチズンやカシオに押されて振るわなかった。どうやって売上を伸ばすか。「時計好き」のマーケットは小さくて、海外製品も参入していて競争が激しい。そこで時計には興味がないが、お金を持っている人にターゲットを変え、「時計好きには売るな!」を前面に押し出した。セイコーの品質とアフターサービスは一流だ。ただそれが人々に知られていない。まずは小売店を味方につけて、とにかく商品を売場に大きく並べてもらうように。数年掛けてある程度の小売店戦略に成果が出たところで、一気に広告宣伝を三倍に増やしたら、売れるようになった。小売店は売れていると聞くと、取扱いしたくなるもの。今は、この好循環が定着しつつある。
どの地方にも地域性がある。名古屋に支店長で転勤すると、部下から持ち上げられると同時に、前任者の悪口を散々聞かされる。次の支店長にも同じことをするだろう。これは徳川御三家・尾張家の知恵だ。九州では関西弁はご法度。「また騙される」という感覚がある。金沢では転勤族は「旅の人」と呼ばれる。家族を連れてきて、家と墓を建てて、初めて地元の人と認められる。
テレビ東京のワールド・ビジネス・サテライトにアパグループ社長が出演した時に、ニーズに合わせてアパホテルの室料が高騰していることを指して、大手ホテルの社長に「品格がない」と言われた。しかし価格の上昇はお客様の選択の結果であり、市場経済の論理に従ったものだ。国際的に見ても日本のホテルの料金はドルベースで考えれば割安であり、大手都市ホテルはもっと室料を上昇させる努力をするべきだ。ホテル業というのは労働集約産業であり、室料を上げないと社員の給料を上げることができない。アパホテルはこの三年で一万円のベースアップを達成している。アパホテルは部屋の広さで勝負しているのではない。安心して熟睡できる満足を売るアパホテルは高機能、高品質、環境対応で日本一を目指している。アパホテルの炭酸ガス排出量は、通常の都市ホテルの三分の一だ。浴槽は卵型でゆったりしているが、必要な湯の量は少ない。シャワーも空気を混ぜて、節水しながらもシャワー圧を強くしている。自動的にお湯を止めるサーモスタット付定量止水栓や、遮熱・遮光カーテンなど、環境対応は万全だ。そしてベッドの周辺に全てのスイッチが集約され、標準四十インチ以上の大型テレビを楽しむこともできる。部屋が狭いという人もいるが環境と使い勝手を考え狭く作ってあるのである。アパホテルの人気の理由の一つが大浴場だが、三百室以上あるホテルであれば、大浴場を作った方が全体としてはお湯を使う量は少なくなる。目指すは世界のホテルのスタンダードだ。
どの地方にも地域性がある。名古屋に支店長で転勤すると、部下から持ち上げられると同時に、前任者の悪口を散々聞かされる。次の支店長にも同じことをするだろう。これは徳川御三家・尾張家の知恵だ。九州では関西弁はご法度。「また騙される」という感覚がある。金沢では転勤族は「旅の人」と呼ばれる。家族を連れてきて、家と墓を建てて、初めて地元の人と認められる。
テレビ東京のワールド・ビジネス・サテライトにアパグループ社長が出演した時に、ニーズに合わせてアパホテルの室料が高騰していることを指して、大手ホテルの社長に「品格がない」と言われた。しかし価格の上昇はお客様の選択の結果であり、市場経済の論理に従ったものだ。国際的に見ても日本のホテルの料金はドルベースで考えれば割安であり、大手都市ホテルはもっと室料を上昇させる努力をするべきだ。ホテル業というのは労働集約産業であり、室料を上げないと社員の給料を上げることができない。アパホテルはこの三年で一万円のベースアップを達成している。アパホテルは部屋の広さで勝負しているのではない。安心して熟睡できる満足を売るアパホテルは高機能、高品質、環境対応で日本一を目指している。アパホテルの炭酸ガス排出量は、通常の都市ホテルの三分の一だ。浴槽は卵型でゆったりしているが、必要な湯の量は少ない。シャワーも空気を混ぜて、節水しながらもシャワー圧を強くしている。自動的にお湯を止めるサーモスタット付定量止水栓や、遮熱・遮光カーテンなど、環境対応は万全だ。そしてベッドの周辺に全てのスイッチが集約され、標準四十インチ以上の大型テレビを楽しむこともできる。部屋が狭いという人もいるが環境と使い勝手を考え狭く作ってあるのである。アパホテルの人気の理由の一つが大浴場だが、三百室以上あるホテルであれば、大浴場を作った方が全体としてはお湯を使う量は少なくなる。目指すは世界のホテルのスタンダードだ。