恒例「日本を語るワインの会」が代表邸で行われました。栃木県佐野市の名家・津久居家の三十七代目となるパラオ共和国名誉総領事の津久居典彦氏、麻布中学に一学期通学した後兄弟校である灘中学に転校した医師の亀井眞樹氏、台湾で生まれて日本に帰化した一般社団法人日台商務促進会会長の今角友美氏、王朝があったという説もある奈良県葛城市出身の一般社団法人アフリカ日本友好協会代表理事の杉岡玲子氏をお迎えし、最新医療からビジネス成功の秘訣まで、様々な話題に花が咲きました。
食品ロスを低コストで保存
飢餓問題の解決に使う
飢餓問題の解決に使う
麻布・灘・開成の三校はいずれも中高六年間一貫教育の学校だが兄弟校でもあり、生徒の転校が可能だ。しかし校風は全く違う。灘はのんびりとした雰囲気。かつては中学の国語の授業は、三年間で一冊の小説を読むものだった。その国語教師が言った言葉で亀井眞樹氏が覚えているのは、「世の中全てのことは生身の人間がやっていること。だから人々にとって間尺が合わなくなることも当然ある。そうなったらおまえらが変えていけ」というものだ。そういう教育を灘中学・高校は行っている。
亀井眞樹氏は食品ロス問題に取り組んでおり、十二月に一般社団法人日本飢餓問題食品ロス問題解決フォーラムを設立した。これは新しく開発した水素を使って食品を冷蔵なしで十年間保存することができる技術を活用、スーパーやコンビニ、飲食店、家庭で出る食品ロスを自治体等が集め、保存しておくシステムを構築するものだ。日本の食料自給率は三八%しかなく、もし台湾海峡で有事が勃発してシーレーンが封鎖されてしまえば、とたんに日本で食糧不足が起こる。それに向けて、水素による加工で保存した食品ロスを備蓄するのだ。またこの加工はコストも低い。日本中の捨てられている食料を集めると、一千五百万人の飢餓が救えるという。世界で今飢餓で苦しんでいる人は八億二千万人もいるのだが、その一部は救えるかもしれないのだ。
日本は西洋諸国に合わせるために、莫大な社会的コストを使って、匍匐前進のように医学を進歩させてきた。しかし数十年前まで人々が自転車のみで移動していた隣国が、いつの間にかキャッシュレス社会となり、人工知能で軍隊を作ろうとしている。一気に発展して過程を省略することで、途中の社会的コストを掛けずに済ませることができ、その分「今」にお金をふんだんに費やすことができている。日本に残された「過程省略」が可能な分野は、ゲノム医療とエピゲノム医療だ。これが日本で芽生えると、新しい医療によってアジア人の健康が日本によって守られるという未来が現出する。これは安全保障の側面からも大きなメリットとなるため、日本が積極的にリーダーシップをとるべきだ。試算すると、十二億円でゲノム医療とエピゲノム医療を実現する機械の開発が可能で、二十億円あれば本当の意味での医療分野でのリーダーシップをとることができる。国が積極的に後押しして、他の国に先駆けて進めるべき事業ではないだろうか。
亀井眞樹氏は食品ロス問題に取り組んでおり、十二月に一般社団法人日本飢餓問題食品ロス問題解決フォーラムを設立した。これは新しく開発した水素を使って食品を冷蔵なしで十年間保存することができる技術を活用、スーパーやコンビニ、飲食店、家庭で出る食品ロスを自治体等が集め、保存しておくシステムを構築するものだ。日本の食料自給率は三八%しかなく、もし台湾海峡で有事が勃発してシーレーンが封鎖されてしまえば、とたんに日本で食糧不足が起こる。それに向けて、水素による加工で保存した食品ロスを備蓄するのだ。またこの加工はコストも低い。日本中の捨てられている食料を集めると、一千五百万人の飢餓が救えるという。世界で今飢餓で苦しんでいる人は八億二千万人もいるのだが、その一部は救えるかもしれないのだ。
日本は西洋諸国に合わせるために、莫大な社会的コストを使って、匍匐前進のように医学を進歩させてきた。しかし数十年前まで人々が自転車のみで移動していた隣国が、いつの間にかキャッシュレス社会となり、人工知能で軍隊を作ろうとしている。一気に発展して過程を省略することで、途中の社会的コストを掛けずに済ませることができ、その分「今」にお金をふんだんに費やすことができている。日本に残された「過程省略」が可能な分野は、ゲノム医療とエピゲノム医療だ。これが日本で芽生えると、新しい医療によってアジア人の健康が日本によって守られるという未来が現出する。これは安全保障の側面からも大きなメリットとなるため、日本が積極的にリーダーシップをとるべきだ。試算すると、十二億円でゲノム医療とエピゲノム医療を実現する機械の開発が可能で、二十億円あれば本当の意味での医療分野でのリーダーシップをとることができる。国が積極的に後押しして、他の国に先駆けて進めるべき事業ではないだろうか。
革新的な医療技術の発達で
病気知らずの未来が来る
病気知らずの未来が来る
ネット等で話題になっている夢の医療装置が「メドベッド」だ。一説ではタキオン粒子の技術によって、ガンをはじめとする病気を治癒するのはもちろん、何十歳も若返ったり、失った手足を再生したりできるという。しかし、今現実に存在する装置かどうかは怪しい。ただデルタ航空が七年程前に二十分入ると時差ボケが消えるというカプセルを開発したり、エピゲノム技術を利用したりと、人間の体を変える研究はアメリカで進んでいる。イーロン・マスク氏率いるテスラが開発を進めるAIによる遺伝子治療に、孫正義氏のソフトバンクが投資をするかもしれないという話もある。いつ実現するかは不明だが、メドベッドが実現する方向に技術が向かっているのは確かだ。
亀井氏が関わったステージ四のガンの奇跡的治癒の症例が十四あり、それらに関わっているのがメシマコブというキノコだ。天然のメシマコブは様々な外敵と戦いながら成長したために、強い抗ウイルス作用を持っている。そのためウイルスが関係している子宮頸ガンや肝臓ガンで、条件が整えば高い効果を発揮するという。ロシアの作家・ソルジェニーツィンが自身の小説『ガン病棟』で触れたことで広まったのが、チャーガ(カバノアナタケ)というキノコだ。古来人類は過酷な環境でも生息し続ける植物等に特別な力があると考えてきたが、それはあながち間違いではないのかもしれない。
毎年ミクロネシア連邦等にアメリカ空軍が実施する人道支援・災害救援共同訓練(クリスマス・ドロップ)に今年も航空自衛隊が参加、輸送機でパラオの海岸沿いにプレゼントの詰まった大きな箱を二つ投下した。島民はこの輸送機を日の丸の小旗を振って迎えた。プレゼントは小学校に配分されて、子供達の手に渡るという。
十二月八日は成道会(じょうどうえ)と呼ばれるお釈迦様が悟りを開いた記念日。お釈迦様の誕生日は四月八日の灌仏会(かんぶつえ、花まつりと言われることが多い)と、なぜか八という数字が続く。ホテル社長も七月八日生まれ。七日と八日の丁度境に生まれたのだが、七日にすると天の川が洪水になると好きな人に会えなくなると、両親が八日にしたのだという。日本では八は末広がりで運の良さを示す数字だが、確かに八に絡む人は成功していることが多い。
亀井氏が関わったステージ四のガンの奇跡的治癒の症例が十四あり、それらに関わっているのがメシマコブというキノコだ。天然のメシマコブは様々な外敵と戦いながら成長したために、強い抗ウイルス作用を持っている。そのためウイルスが関係している子宮頸ガンや肝臓ガンで、条件が整えば高い効果を発揮するという。ロシアの作家・ソルジェニーツィンが自身の小説『ガン病棟』で触れたことで広まったのが、チャーガ(カバノアナタケ)というキノコだ。古来人類は過酷な環境でも生息し続ける植物等に特別な力があると考えてきたが、それはあながち間違いではないのかもしれない。
毎年ミクロネシア連邦等にアメリカ空軍が実施する人道支援・災害救援共同訓練(クリスマス・ドロップ)に今年も航空自衛隊が参加、輸送機でパラオの海岸沿いにプレゼントの詰まった大きな箱を二つ投下した。島民はこの輸送機を日の丸の小旗を振って迎えた。プレゼントは小学校に配分されて、子供達の手に渡るという。
十二月八日は成道会(じょうどうえ)と呼ばれるお釈迦様が悟りを開いた記念日。お釈迦様の誕生日は四月八日の灌仏会(かんぶつえ、花まつりと言われることが多い)と、なぜか八という数字が続く。ホテル社長も七月八日生まれ。七日と八日の丁度境に生まれたのだが、七日にすると天の川が洪水になると好きな人に会えなくなると、両親が八日にしたのだという。日本では八は末広がりで運の良さを示す数字だが、確かに八に絡む人は成功していることが多い。
問題に真摯に向き合えば
大きな幸運が舞い込む
大きな幸運が舞い込む
窮地に陥っても経営者が逃げないことで、後の大成功に繋がった大きな事例が日本には二つある。一つは二〇〇七年のアパホテルの耐震強度不足問題だ。構造計算を行った建築士への疑惑から一月二十五日、京都の二つのアパホテルに京都市から使用禁止命令が出た。アパホテルとしては通常通りに建築士に設計と構造計算を発注し、それを検査機関での検査でOKを貰い、施工しただけのこと。問題があるとすればOKを出した検査機関の問題であって、アパホテルの問題ではなかった。何の落ち度もなかったので、その後の対応も自信を持って行った。受験シーズンということもあって既に満室だった該当の二ホテルの宿泊客・予約客を、交通費も負担して他のホテルに移ってもらい、その上で同二十五日に代表とホテル社長が出席して、堂々と緊急記者会見を行った。ここでホテル社長が涙を流してお詫びしたのは、せっかくアパホテルを選んでくれたお客様にご迷惑をお掛けしてしまったことに対してであって、偽装をしたことに対してではない。しかしメディアはあたかもアパが偽装を行ったように報道を行った。さらに該当の設計士が関与した全国のアパホテルを自主的に営業停止にして、自治体の確認を受けるようにもした。この素早い対応でメディアの報道は収まったが、金融機関が貸し付けていた金の返済を求めてきた。そこで一部の資産を売却して返済に当てることになったが、丁度ファンドバブルの頂点だったこともあり、高値で売り抜けることができた。その半年後にリーマン・ショックが起こり、地価は大幅に下落する。代表は資産を高値で売却したことで保有していたキャッシュで安くなった都心の土地を買いまくり、その後の大躍進の地盤を築くことができた。耐震強度不足問題とリーマン・ショックは、結果としてアパにとっては「神風」だったのだ。
もう一つの経営者が逃げなかった事例は、渋沢栄一の大日本人造肥料株式会社事件だ。一八八七(明治二十)年、後にタカジアスターゼの抽出に成功する高峰譲吉の提案を受け、渋沢が金を集めて前身の東京人造肥料会社を設立する。しかしこの会社は当初赤字に苦しみ、高峰も経営から離れ留学することになる。渋沢は粘って黒字に持っていくが、そのタイミングで工場が焼失したのだ。出資者らからは会社を潰そうという声が出るが、渋沢はこの事業は農民に、ひいては日本にとって絶対に必要な事業だと主張、出資は渋沢個人の借財として引き受けるとまで言って、会社を続けた。コストダウン策なども実行するうちに、創業六年目辺りから人造肥料の需要が増していき事業は大成功。この会社は資本金約百九十億円、年間売上高二千億円の日産化学という大企業として、今でも存続している。
もう一つの経営者が逃げなかった事例は、渋沢栄一の大日本人造肥料株式会社事件だ。一八八七(明治二十)年、後にタカジアスターゼの抽出に成功する高峰譲吉の提案を受け、渋沢が金を集めて前身の東京人造肥料会社を設立する。しかしこの会社は当初赤字に苦しみ、高峰も経営から離れ留学することになる。渋沢は粘って黒字に持っていくが、そのタイミングで工場が焼失したのだ。出資者らからは会社を潰そうという声が出るが、渋沢はこの事業は農民に、ひいては日本にとって絶対に必要な事業だと主張、出資は渋沢個人の借財として引き受けるとまで言って、会社を続けた。コストダウン策なども実行するうちに、創業六年目辺りから人造肥料の需要が増していき事業は大成功。この会社は資本金約百九十億円、年間売上高二千億円の日産化学という大企業として、今でも存続している。
非常食として備蓄できない
美味しいアパ社長カレー
美味しいアパ社長カレー
アパ社長カレーが全国の郵便局で売れている。全郵便局の四割で扱っているのだが、食品分野では二番目の売上を記録している。販売するようになったきっかけは、郵便局長の一人がたまたまアパホテルに宿泊した際にアパ社長カレーを食べ、それが美味しかったために試験的に郵便局で売り始めたところ、爆発的に売れたことからだ。ちなみに食品分野で一番売れているのはジェイフーズおおいたのカボスジュース。あまりに売れるので、日本郵便はジェイフーズおおいたの株式を購入、大株主となっている。アパ社長カレーは週刊ダイヤモンドのホテルカレーランキングでもベスト八に入っている。ただルーは美味しいが、具が少ないと言われた。このルーと具のバランスは、アパ社長カレーが食べやすさを追求した結果なのだが。非常食としてもアパ社長カレーは人気だが、美味しいので非常時ではない時に食べ尽くしてしまう職場・家庭が続出、備蓄にならないと言われている。
アパ社長カレーも加盟する金沢カレー協会を引っ張っているのが、ゴーゴーカレーだ。創業者の宮森宏和氏は、同郷同世代のプロ野球選手・松井秀喜氏に影響を受けて脱サラして起業した。そのため松井氏の背番号だった五五への執着が凄く、会社名・店名の「ゴーゴー」もこの背番号から来ている。店のキャラクターはゴリラだが、これは松井氏の愛称だったゴジラを使う権利が高額だったためだ。第一号店やニューヨーク一号店をオープンしたのも五月五日。フランチャイジーが支払うロイヤリティーも五に絡んだ数字にするなど、宮森氏の五へのこだわりは徹底している。
アパホテル〈浅草 雷門〉の一階にあるTSUNAGU食堂のランチは、リーズナブルで美味しいと評判だ。特に炭火で焼くホッケ等の焼き魚のふっくら具合がいい。
アパ社長カレーも加盟する金沢カレー協会を引っ張っているのが、ゴーゴーカレーだ。創業者の宮森宏和氏は、同郷同世代のプロ野球選手・松井秀喜氏に影響を受けて脱サラして起業した。そのため松井氏の背番号だった五五への執着が凄く、会社名・店名の「ゴーゴー」もこの背番号から来ている。店のキャラクターはゴリラだが、これは松井氏の愛称だったゴジラを使う権利が高額だったためだ。第一号店やニューヨーク一号店をオープンしたのも五月五日。フランチャイジーが支払うロイヤリティーも五に絡んだ数字にするなど、宮森氏の五へのこだわりは徹底している。
アパホテル〈浅草 雷門〉の一階にあるTSUNAGU食堂のランチは、リーズナブルで美味しいと評判だ。特に炭火で焼くホッケ等の焼き魚のふっくら具合がいい。