新藤昌子氏は十七年前に某駐日大使館からの依頼で、その国の国歌と「君が代」を歌ったことを皮切りに、様々な国の国歌を歌う活動を開始した。現在公称百五十カ国の国歌がレパートリーとなり、その全てが大使館のお墨付きをいただいたものとなっている。また「本業」のオペラ歌手としても、八月十日にモーツァルトの歌劇「魔笛」のパパゲーナを演じる等、積極的な活動を展開している。
　河野貴輝氏は創業したばかりの頃、一等地の取り壊しの決まっているビルの二階と三階を安く借りて、現在のビジネスに繋がる貸し会議室業を開始した。取り壊しが最終決定したら三カ月で出ていくという契約だったが、このビルの一階には「富士そば」のお店が入っていた。このお店が立ち退くことになればビルの取り壊しがすぐに始まることになるが、店が営業を続けている限り取り壊しが行われることはない。河野氏は毎日通うなど、懸命にこの「富士そば」を応援して、安い家賃の状態をできるだけ維持して、ビジネスを軌道に乗せようとした。この貸し会議室業は見事に当たり、上場やコロナ禍等紆余曲折もあったが、来年株式会社ティーケーピーは二十周年を迎える。ティーケーピーがアパホテルのフランチャイジーとなった時には、まず十ホテルを目指すと河野氏は会長に約束したが、現在十五ホテルまで目処がついた。今後、ティーケーピーは二十ホテル保有を目指す予定だ。またティーケーピーは昨年から、アパホテル＆リゾート〈東京ベイ幕張〉にある二千人収容可能な「TKP東京ベイ幕張ホール」の運営も担っている。
　吉原一成氏も関わる老人ホーム業界だが、日本でこの業界が誕生したのは欧米諸国よりも遅く、その後は北欧やアメリカの良いとこ取りをして作られてきた。そのため、日本の高齢者ケア施設は、先進国の中でも最もコスパが良いと言われている。近年はプールやサウナ、ビリヤード台やバー等の施設があり、スイートルームも完備している老人ホームもある。家を売ってでも入りたいと思えるような老人ホームが、今後もっと増えることが望まれる。
　齊藤七夏瑚氏は今年大学を卒業、現在はセント・フォースに所属するフリーアナウンサーでもある。実家が寿司店であることからネタを握れるのが特技で、様々なオーディションにおいてエアで握り技を披露することも。しかし真心笑顔親善大使の審査では、ホテル社長にネタを聞くと「ウニ」と言われ、やったことがない軍艦巻きをエアで作って、見事大使に選ばれた。

　東京都内で気温が三十五℃を超えてくると、救急車の出動が通常の一・四倍ぐらいになる。暑い時には脱水症に気をつけるべきだが、簡単なチェック方法がある。親指の爪は通常はピンク色をしているが、これを押して白くなったのがすぐにピンク色に戻れば正常、戻るのに数秒掛かるようであれば、脱水症になっている可能性が高いので、速やかに水分を補給する必要がある。高齢者や子供は脱水症になりやすいので、要注意だ。
　脳梗塞等の場合、初期症状が出てから六時間以内の「ゴールデンタイム」に適切な処置を行えば、後遺症が少なくなると言われている。これに関連して、月曜日〜金曜日に倒れるのと、土曜日や日曜日に倒れるのとでは生存率が変わってくる。どんな大きい病院でも土日はやはり医師数が手薄になっており、早く適切な治療を受けるチャンスが少なくなっているからだ。病院の多い都市部か、病院の少ない地方かでも生存率は異なってくるだろう。出張先や旅先でお酒を飲み過ぎて、そのまま風呂に入って…というのは危険だ。行政機関が縦割りで、倒れた場合に対応するのは消防であり、警察は救命行為を行わない。
　救急車は通報から平均八分で到着するとされているが、実際には大体十分程度掛かる。この間に応急手当をするかしないかで、致死率は大きく変わる。AED（自動体外式除細動器）を使って心臓を正常な動きに戻すことを試みたり、気道確保を行ったり、大量の出血の止血を試みる等だ。このような応急手当の後、救命士に引き継ぐことで助かったというケースが非常に多い。脳に五分間血液が行かなくなると、九〇％の人がその後植物状態になると言われている。AEDによる心臓機能の回復は、この意味で非常に重要だ。
　外科医から見ると呼吸が止まっていても怖くはなく、蘇生を続けている間に多くの場合は呼吸が戻ってくる。大量出血の場合は、太ももからか首から上からの出血以外は、致命的ではないケースが多い。しかし心臓が止まっていると、とにかく早く再び動かさないと…という気持ちになるという。心臓が働かない心室細動の状態は、いわば心臓が「つっている」状態であり、それをパソコンのように再起動させて正常に戻すのがAEDの役割になる。

　AED普及のきっかけとなったのが、二〇〇二年に高円宮様がスカッシュの練習中に心不全で倒れ、亡くなったことだ。高円宮妃久子様が名誉総裁を務める日本AED財団もできており、二〇一九年にアパホテルは人命救護への取り組みを評価され、この財団からAED功労賞を授与されている。例えば野球のボールが近くに当たっただけで心臓は止まる。こういった時がAEDの出番だ。AEDの使用は一回だけではなく、複数回行ってもいい。AEDは最初一五〇ジュールから使用を始め、心臓が動かない場合は五〇ジュールずつ上げて繰り返す。三〇〇ジュールでも戻らない場合、医師であれば開胸して心臓を直接手で揉む。人間の体はある意味原始的で、揉んでいる間はきちんと血が体内を巡っていく。
　一般の人々が応急手当の実技指導を受けることができる救命講習には、半日の「普通救命講習」と終日の「上級救命講習」がある。アパホテルではお客様の安心・安全を考え、二〇一三年から社員やアルバイトクルーに対して、テキスト代の補助＆業務時間内に講習に行くことを推奨しており、これまでに約三千人が上級救命講習を受講して認定証を獲得した。ホテルのスタッフに救命の心得があることは非常に重要だ。様々なケースでこの講習の成果が出ており、アパホテルが消防署から感謝状をいただくことも多い。お客様の滞在時間が長いホテル業に従事する人々は、全員救命講習を受けるべきだ。
　良くあるのが、ご飯や餅等を喉に詰まらせることだ。多くの人は背中をさするが、それでは出てこない。背中の左右の肩甲骨の中間あたりを手のひらの付け根で強く叩けば、出てくることが多い。こういうことも講習で学ぶことができる。一番喉に詰まらせることが多い食べ物は餅ではなく、寿司やコンビニのおにぎりだ。しかしゆっくり食べれば、どんな食べ物でも詰まらない。急いで食べて、詰まったものを流そうとしてさらに食べると、さらに詰まる。もっと極端に言えば、叩くのは肩甲骨の中間ではなく、背中のどこでもいい。AEDのパッドを貼るのも、どこでもいい。緊急時にはパニックになるもので、細かい知識を思い出すことができなくなる。大事なのは一刻も早く処置をすることなので、時間を掛けて正確に行うよりも、何かをすぐに行うことが優先になる。

　日本は文句なく公衆衛生的には世界ナンバーワンの国で、感染症で亡くなる人がG七の中で一番少ない。人類はずっと感染症と戦ってきたのだが、これで死なない日本の寿命は今恐ろしく伸びている。そんな中、安全に対して多くの人が金銭的価値を認めるようになってくる。
　東洋医学ではふくらはぎがつるようになると、心筋梗塞等他の症状が出る前兆と考える。特に脱水症状になるとつりやすい。またマグネシウムなど人体に必要なミネラルが不足すると、つりやすくなる。ミネラルは人体には非常に重要で、スプーン半分ほどの量が足りないだけで人は死に至る。貧血対策としての鉄分の補給にはレバーだというのは定説だが、意外とレバーからは鉄分を吸収できないというのが近年の説だ。理由は動物性タンパク質に囲まれている鉄分を、人間の胃と腸は上手く吸収できないから。鉄分を摂りたいのであれば、人間が鉄分を吸収しやすい野菜とフルーツというのが新しい常識になってきている。「若々しい人」は、無意識かもしれないが過食しなかったり飲みすぎなかったり、良く歩いていたりとか、ちゃんと理に適った生活習慣を行っている。
　社会的な成功者になると、いろいろな儲け話が持ちかけられ、中には結局投資した金が回収できないこともある。男性経営者の場合、恋愛的な話で騙される場合はせいぜいエルメスのバーキンや、最悪でもマンション一つの被害で済むが、ビジネス絡みで騙される場合は、軽く億単位の金が吹っ飛んでいく。
　アパ社長カレーは一万一千十一万食を突破した。今人気のタイアップ商品は、電子レンジで温めるだけで味わえる「麺QUICKアパ社長カレーうどん」だ。もちもちのうどんを楽しんだ後、残ったルーをまた少し温めて、そこにご飯を入れて二度楽しめる。BANDAI SPIRITSとのタイアップでは、この八月から数々のアパ社長グッズがバンプレストブランドから、全国のアミューズメント専用景品として登場する。ラインナップは、おまもり型アクリルプレートキーホルダーやポジティブ応援ホログラム缶バッジ、ビッグサイズビジュアルタオルなど五アイテム。どれもいかにも、身に付けるだけで強運を引き寄せそうなアイテムだ。