二〇一八年一月十日、代表邸で恒例の「日本を語るワインの会」が行われました。GHQによる日本占領政策の研究が専門でありながら、「親学」の提唱など教育の分野でも活躍する明星大学特別教授の髙橋史朗氏、昨年十一月に四冊目の著書「日本が忘れ韓国が隠したがる 本当は素晴らしかった韓国の歴史」を上梓した朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏、名古屋大学大学院に学び日本語が堪能なウズベキスタン共和国大使館二等書記官のハサノフ・アスカラリ氏、父親の奥本實氏が先の大戦で「空の神兵」として落下傘降下作戦で活躍した「空の神兵」顕彰会会長の奥本康大氏をお迎えし、苛烈さを増す歴史戦をどう戦うかなどについて、熱い議論を交わしました。
漢字を排除、ハングルのみ
韓国にノーベル賞は無理
韓国にノーベル賞は無理
中央アジアの国、ウズベキスタンの国土は日本の一・二倍、人口は約三千二百万人。ソ連を形成する共和国の一つだったが、一九九一年に独立した。今はほとんどの人がイスラム教スンニ派の信徒であるが、かつては仏教も盛んであった。首都タシケントにあるウズベキスタン歴史博物館には、ガンダーラ美術の仏像が展示されている。シルクロードの真ん中にあるため、日本との関係も古く、今のウズベキスタンにいたイラン系のソグド人が、奈良時代に日本に渡ってきていたことが判明している。ウズベキスタンにはユネスコ世界遺産に登録されている四つの歴史都市(サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ、シャフリサブス)が存在しており、様々な文化、信仰を示す八千以上の遺跡が残されている。近代では、先の大戦後にソ連によってシベリア抑留された日本人二万五千人がウズベキスタンに移送された。マイナス四十五度にもなるシベリアとは異なり、ウズベキスタンの気候は暖かく、人々も親切なので日本人抑留者はとても喜んだという。大戦の勃発で建設が止まっていたタシケントのナヴォイ劇場を完成させたのは、日本人抑留者の工兵部隊だった。一九九六年にその功績を讃えるプレートが劇場に設置されている。結局八五〇名の抑留者がウズベキスタンで帰らぬ人となったが、残りの人々は無事舞鶴港へ向けて引き揚げていった。今、古都サマルカンドを中心としたウズベキスタンツアーが日本でも人気。国内主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)からサマルカンドへの直行チャーター便も就航しており、二〇一八年には、四月から十月までの間で一二~一五便が予定されている。ウズベキスタン政府は、観光分野を発展させ、世界の観光の中心都市へと移行するため、実践的取り組みを行なっている。現在、ウズベキスタンを訪れる観光客は年間二百万人であるが、二〇二一年には五百~六百万人へと増加させることを目指している。とりわけ日本との協力関係を重視しており、具体的にはウズベキスタン国内において、アパホテルの建設と、そのネットワーク拡大について話し合いが行われている。
二〇一五年の日韓合意についての韓国の作業部会の検証結果が出た。しかし日本側は合意については一ミリたりとも動かさないと明言しており、文在寅大統領の立場も難しくなってきた。この日本政府の態度は高く評価できる。河野太郎外務大臣も父親の河野洋平氏のこともあって不安がる人も多かったが、しっかりと職務を果たしている。本人は将来の首相も狙っているのかもしれない。
韓国最大の問題はハングル文字だけを使うようになり、漢字を排除してしまったことだ。その理由は、日本が朝鮮半島の発展にいかに寄与したかがわかる過去の資料を、今の人が読めないようにするためだ。それによって、二十年前に書かれた漢字ハングル混じりの論文を、若い学生が読めなくなってしまっている。漢字を捨てたために、知恵の伝承ができなくなってしまっているのだ。韓国人が自然科学分野でノーベル賞を獲得することは、金輪際ないだろう。何でも大陸から朝鮮半島経由で日本に入ったと思っている人が多いが、逆に日本から大陸に伝わったものもある。漢字はもちろん中国から日本に伝わったのだが、その漢字を使った和製漢語がかなりの数、日本から中国に伝わっている。中華人民共和国の「人民」も「共和国」も和製漢語だ。今はアニメや漫画といった日本文化が世界に広がることで、日本語を覚えようという人が出てきている。日本の秋葉原や竹下通りにも外国人が集まり、カナダのトロントのコスプレ大会には四万人が集まったという。いっその事、アニメや漫画で日本の正しい歴史を描いて世界に発信するのが良いかもしれない。
二〇一五年の日韓合意についての韓国の作業部会の検証結果が出た。しかし日本側は合意については一ミリたりとも動かさないと明言しており、文在寅大統領の立場も難しくなってきた。この日本政府の態度は高く評価できる。河野太郎外務大臣も父親の河野洋平氏のこともあって不安がる人も多かったが、しっかりと職務を果たしている。本人は将来の首相も狙っているのかもしれない。
韓国最大の問題はハングル文字だけを使うようになり、漢字を排除してしまったことだ。その理由は、日本が朝鮮半島の発展にいかに寄与したかがわかる過去の資料を、今の人が読めないようにするためだ。それによって、二十年前に書かれた漢字ハングル混じりの論文を、若い学生が読めなくなってしまっている。漢字を捨てたために、知恵の伝承ができなくなってしまっているのだ。韓国人が自然科学分野でノーベル賞を獲得することは、金輪際ないだろう。何でも大陸から朝鮮半島経由で日本に入ったと思っている人が多いが、逆に日本から大陸に伝わったものもある。漢字はもちろん中国から日本に伝わったのだが、その漢字を使った和製漢語がかなりの数、日本から中国に伝わっている。中華人民共和国の「人民」も「共和国」も和製漢語だ。今はアニメや漫画といった日本文化が世界に広がることで、日本語を覚えようという人が出てきている。日本の秋葉原や竹下通りにも外国人が集まり、カナダのトロントのコスプレ大会には四万人が集まったという。いっその事、アニメや漫画で日本の正しい歴史を描いて世界に発信するのが良いかもしれない。
中国人慰安婦二十万人説は
調査をしたら出鱈目だった
調査をしたら出鱈目だった
第一次世界大戦後、日本の委任統治領だったパラオは今でも非常に親日的だが、今中国人観光客が年間六万人以上も訪れ、中国資本のホテルやレストランも急増しているという。サイパンでも同様に中国資本の進出が激しい。パラオもサイパンも中国が主張する第二列島線上に位置しており、彼らが戦略的な進出を行っているのは明らかだ。日本は徐々にシーレーンを侵されている。軍事的には日本は海軍力で中国に勝っており、その主力は潜水艦だ。空軍力でもまだ日本が優位にあるが、その差は近年急激に詰まってきている。日本の潜水艦技術で特筆すべきは、深海に潜る能力と静粛性だ。敵の潜水艦よりも深く潜れる日本の潜水艦は、上に向けて魚雷を発射することもできる。
林千勝氏の『日米開戦 陸軍の勝算』(祥伝社新書)という本では、日本陸軍が正しい戦争を緻密な計画の下行ったということを、丹念な資料分析の成果として論じている。従来陸軍は悪玉で海軍が善玉だとされていたが、一概には言えない。本来であれば陸海軍合同で真珠湾攻撃を行い、ここを占領し、ドッグや重油タンクを確保してそれらの施設による燃料などを活かしてパナマ運河を破壊すれば、いい条件で講和することができたはずだ。また一九四二年二月、「空の神兵」と呼ばれた日本陸軍の空挺部隊によってパレンバン空挺作戦が行われ、ほとんど無傷で油田を奪取、豊富な石油を入手することができた。これをもっと上手く活用していれば、その後の戦局は異なったかもしれない。そもそも真珠湾攻撃が必要だったか。日本が開戦しなければアメリカは参戦できず、ヨーロッパではイギリスとソ連が潰れ、ドイツが勢力を維持していただろう。山本五十六の判断は誤っていたのではないか。
これまで慰安婦問題を拡大させる勢力の中心は韓国だったが、それが次第に中国に移行しつつある。その発端は上海師範大学の蘇智良教授が二〇一四年に出版した『中国人慰安婦』という本だ。英語で書かれオックスフォード大学出版局という権威ある版元から出されたこの本は、欧米に大きな影響を与えたため、その中に書かれている「中国人慰安婦二十万人」が事実のように広まってしまっている。西岡力氏や髙橋史朗氏らが中国人慰安婦問題に関する基礎調査を行い、二〇一六年に発表しているが、二十万人説は全くの出鱈目だ。日本に関する誤った歴史の記述に関しては、相手が引っ込めるまで反撃することが大事だ。昨年十二月のハワイの海外研修旅行において太平洋航空博物館で代表が発見したのは、一九四二年のドゥーリットル空襲の後、中国に逃れたアメリカ軍パイロットを助けた中国人約二十五万人が日本軍に殺されたという展示プレートだ。こんな史実があるわけもなく、代表は即座に衆議院議員の秋葉賢也氏と友人を通じて元外務事務次官の谷内正太郎氏の二ルートから外務省に連絡、ホノルルの総領事館から抗議を数回入れさせ、ようやく博物館側に三月末までに展示を外すことを確約させた。こういう活動を続けなければならない。
林千勝氏の『日米開戦 陸軍の勝算』(祥伝社新書)という本では、日本陸軍が正しい戦争を緻密な計画の下行ったということを、丹念な資料分析の成果として論じている。従来陸軍は悪玉で海軍が善玉だとされていたが、一概には言えない。本来であれば陸海軍合同で真珠湾攻撃を行い、ここを占領し、ドッグや重油タンクを確保してそれらの施設による燃料などを活かしてパナマ運河を破壊すれば、いい条件で講和することができたはずだ。また一九四二年二月、「空の神兵」と呼ばれた日本陸軍の空挺部隊によってパレンバン空挺作戦が行われ、ほとんど無傷で油田を奪取、豊富な石油を入手することができた。これをもっと上手く活用していれば、その後の戦局は異なったかもしれない。そもそも真珠湾攻撃が必要だったか。日本が開戦しなければアメリカは参戦できず、ヨーロッパではイギリスとソ連が潰れ、ドイツが勢力を維持していただろう。山本五十六の判断は誤っていたのではないか。
これまで慰安婦問題を拡大させる勢力の中心は韓国だったが、それが次第に中国に移行しつつある。その発端は上海師範大学の蘇智良教授が二〇一四年に出版した『中国人慰安婦』という本だ。英語で書かれオックスフォード大学出版局という権威ある版元から出されたこの本は、欧米に大きな影響を与えたため、その中に書かれている「中国人慰安婦二十万人」が事実のように広まってしまっている。西岡力氏や髙橋史朗氏らが中国人慰安婦問題に関する基礎調査を行い、二〇一六年に発表しているが、二十万人説は全くの出鱈目だ。日本に関する誤った歴史の記述に関しては、相手が引っ込めるまで反撃することが大事だ。昨年十二月のハワイの海外研修旅行において太平洋航空博物館で代表が発見したのは、一九四二年のドゥーリットル空襲の後、中国に逃れたアメリカ軍パイロットを助けた中国人約二十五万人が日本軍に殺されたという展示プレートだ。こんな史実があるわけもなく、代表は即座に衆議院議員の秋葉賢也氏と友人を通じて元外務事務次官の谷内正太郎氏の二ルートから外務省に連絡、ホノルルの総領事館から抗議を数回入れさせ、ようやく博物館側に三月末までに展示を外すことを確約させた。こういう活動を続けなければならない。
意見の異なる個人を提訴
傲慢な朝日新聞
傲慢な朝日新聞
二〇一四年に朝日新聞は慰安婦に関する吉田証言を信じて掲載した記事について謝罪を行ったが、慰安婦問題をここまでの国際問題に発展させたのは朝日新聞の責任であり、謝罪が足りない。にもかかわらず朝日新聞は、森友・加計問題での報道に疑問を呈する本を出した小川榮太郎氏と飛鳥新社を名誉毀損で訴えた。主張が違うからとメディア企業が個人を訴えるのは、言論の自由の観点からもおかしく、朝日新聞の傲慢さを象徴している。
原発が停止していることで、日本では一日百億円、燃料費負担が増えている。日本のためには原発を再稼働することが必要であるにもかかわらず、小泉純一郎と細川護煕の二人の元首相が、全ての国内の原発の即時停止を求める原発ゼロ法案を発表した。米空母の元乗組員の被爆被害への支援もそうだが、小泉氏の言動がいよいよ浮世離れしてきた。しかし息子の小泉進次郎氏は、原発について発言しない。彼は空気を読むのと演説が非常に上手く、政治家に向いている。
安倍首相の次は誰か。男性では安倍氏と比較されてしまうので女性が良いという見地から稲田朋美氏も有力視されていたが、防衛大臣辞任で少し可能性を下げてしまった。しかし苦労の中、防衛大臣を続けたことは本人にとって非常に勉強になったはずだ。先日勝兵塾でも稲田氏が講演をしたが、人間的魅力が増した感じだった。安倍首相が第一次内閣の辞任を糧に大復活を遂げたように、必ずもう一度再起を図っていくだろう。小泉進次郎氏を将来の首相にという声もあるが、まだ時間が掛かる。石破茂氏や岸田文雄氏、そして河野太郎氏の名前が挙がるが、いずれもオーラに欠ける。
稲田氏が野党からもメディアからも集中的に攻撃されたのは、安倍攻撃の一環だ。安倍首相の周辺を攻撃するということで、アパホテルも南京虐殺を否定する書籍を客室に置いてあると批判されたが中国は相手を間違えた。代表が「日本には言論の自由がある。何かあればご指摘いただければ参考にしたい」と毅然と対応したことに対して、中国政府は何の指摘も出来ず歴史カードとしての南京虐殺は消滅した。一方でアパホテルを激励するメールや応援宿泊が激増した。
原発が停止していることで、日本では一日百億円、燃料費負担が増えている。日本のためには原発を再稼働することが必要であるにもかかわらず、小泉純一郎と細川護煕の二人の元首相が、全ての国内の原発の即時停止を求める原発ゼロ法案を発表した。米空母の元乗組員の被爆被害への支援もそうだが、小泉氏の言動がいよいよ浮世離れしてきた。しかし息子の小泉進次郎氏は、原発について発言しない。彼は空気を読むのと演説が非常に上手く、政治家に向いている。
安倍首相の次は誰か。男性では安倍氏と比較されてしまうので女性が良いという見地から稲田朋美氏も有力視されていたが、防衛大臣辞任で少し可能性を下げてしまった。しかし苦労の中、防衛大臣を続けたことは本人にとって非常に勉強になったはずだ。先日勝兵塾でも稲田氏が講演をしたが、人間的魅力が増した感じだった。安倍首相が第一次内閣の辞任を糧に大復活を遂げたように、必ずもう一度再起を図っていくだろう。小泉進次郎氏を将来の首相にという声もあるが、まだ時間が掛かる。石破茂氏や岸田文雄氏、そして河野太郎氏の名前が挙がるが、いずれもオーラに欠ける。
稲田氏が野党からもメディアからも集中的に攻撃されたのは、安倍攻撃の一環だ。安倍首相の周辺を攻撃するということで、アパホテルも南京虐殺を否定する書籍を客室に置いてあると批判されたが中国は相手を間違えた。代表が「日本には言論の自由がある。何かあればご指摘いただければ参考にしたい」と毅然と対応したことに対して、中国政府は何の指摘も出来ず歴史カードとしての南京虐殺は消滅した。一方でアパホテルを激励するメールや応援宿泊が激増した。
経済格差ではなく
繋がり格差が学力を決める
繋がり格差が学力を決める
ガンの新しい治療薬が開発されてきている。もう十年もすれば、ガンは必ず治療できる病気になるのではないか。「生きがい」と対に「死にがい」という言葉がある。作家の草柳大蔵氏は『あなたの「死にがい」は何ですか?』という本で、俳人の飯田蛇笏の話を書いている。妻も子供亡くした蛇笏は死の直前に「誰彼もあらず一天自尊の秋」という句を詠んでいる。一人になっても今を感謝して生きる。いかに生きるかが、いかに死ぬかを決める。死の間際に笑えるような人生を送りたいものだ。
大阪大学の調査によると、これまで経済格差が生徒・学生の学力格差に反映されると思われていたが、実は繋がり格差が学力と関連が強いことがわかったという。ポイントは家族、地域、学校や教師の三点で、この三つの繋がりが強い地域ほど学力が高い。その典型が全国学力テストで首位をキープしている秋田県だ。学力アップのため、そして社会的負担の軽減のためにも、今こそ大家族主義の復活を促す政策を実行すべきである。例えば大家族で大きな家に住めば、固定資産税を半額にするなど、税によって大家族に誘導するのだ。これによって世代間で知恵が伝承され、待機児童問題や老人介護問題などの社会負担を軽減できる。全国学力テストの自治体別や学校別の成績の公表については、常に議論が付き纏う。反対する人は過度の競争を煽るというが、ある程度の競争主義は必要だ。平等を重視し過ぎた社会では、努力する人間がしない人間から批判される。だから社会主義の中国でも、鄧小平は先に金持ちになれる人から金持ちにと、ある種の競争原理を導入して経済発展を達成することができた。
大阪大学の調査によると、これまで経済格差が生徒・学生の学力格差に反映されると思われていたが、実は繋がり格差が学力と関連が強いことがわかったという。ポイントは家族、地域、学校や教師の三点で、この三つの繋がりが強い地域ほど学力が高い。その典型が全国学力テストで首位をキープしている秋田県だ。学力アップのため、そして社会的負担の軽減のためにも、今こそ大家族主義の復活を促す政策を実行すべきである。例えば大家族で大きな家に住めば、固定資産税を半額にするなど、税によって大家族に誘導するのだ。これによって世代間で知恵が伝承され、待機児童問題や老人介護問題などの社会負担を軽減できる。全国学力テストの自治体別や学校別の成績の公表については、常に議論が付き纏う。反対する人は過度の競争を煽るというが、ある程度の競争主義は必要だ。平等を重視し過ぎた社会では、努力する人間がしない人間から批判される。だから社会主義の中国でも、鄧小平は先に金持ちになれる人から金持ちにと、ある種の競争原理を導入して経済発展を達成することができた。