米国公文書館の 米軍事情聴取は「慰安婦は 高級売春婦だ」とある

動画投稿サイトYouTubeでの鋭くかつユーモア溢れるオピニオン発信が日本で大ブレイクした、「テキサス親父」の愛称で知られるトニー・マラーノ氏。アメリカ人としての観点でありながら、日本人を勇気づける論評を行う氏に、動画投稿を始めたきっかけや日本に関して思うこと、感じることなどを、たっぷりと語っていただきました。

中国は慰安婦問題を利用して韓国を操り 東アジアの覇権を得ようとしている
シー・シェパード批判が 日本で大きな反響を得る

元谷 日本にようこそ! いつも日本のために、様々な主張をしてもらって、大変感謝しています。
マラーノ こちらこそ、特別対談にお招きいただき、ありがとうございます。
元谷 特に最近、日本の歴史に関しては、中国や韓国の活発な活動によって、捏造や歪曲された情報が大量に流されています。その結果アメリカには慰安婦の像が作られましたし、フランスのマンガ展では虚構の慰安婦マンガが数多く展示されることになりました。嘘も百回言えば、真実になってしまいます。日本人はこれらのことに触れるのを恥だと考え、積極的に反論を行ってきませんでした。これが良くなかった。しかしアメリカ人のマラーノさんが、日本人に代わっていろいろと真実を、動画として発信してくれています。そもそもこの活動を始めたきっかけは、何だったのでしょうか。
マラーノ 二〇〇六年に定年退職後、動画投稿サイトYouTubeを使って、アメリカの政治に対する意見を動画で発信するようになりました。二〇〇八年に、シー・シェパードが日本の太地町の捕鯨やイルカ漁を妨害しに行っているという記事を読んだのです。この行動に、非常に違和感を感じました。
元谷 それはどうしてですか。
マラーノ 広大な大陸に住む欧米人は、内陸で牛などを育てて食料にすることができますが、日本は平地が少ない島国。海に食料を求めるのは当然です。欧米人の感覚で日本人の行動を妨害するのはおかしいと感じ、シー・シェパードを批判、日本の伝統であり食文化の捕鯨を擁護する動画をYouTubeに投稿しました。日本人の視聴者のことは全く考えていなかったのですが、私の動画に字幕が付けられて、日本の動画サイトであるニコニコ動画に転載されたことで、数多くのメッセージが日本からやってくるようになりました。
元谷 欧米人で、公然とシー・シェパードを批判して日本を擁護する人はほとんどいませんでした。だからマラーノさんの主張が、大きな反響を呼んだのでしょう。
マラーノ 私もそう思います。日本からのメッセージによって、私は日本文化の素晴らしさをどんどん学んでいきました。そして思ったのは、こんなに良いところが沢山ある日本が、隣国から一方的に責め立てられている。もっと日本としての主張を外に出すべきだと。私は日本人と協力して、それを実行に移してきました。日本とアメリカが協力することには、大きな意義があります。
元谷 慰安婦問題に関して、マラーノさんはアメリカの国立公文書館から、一九四四年にアメリカ軍が朝鮮人慰安婦から事情聴取した記録を取り寄せ、ホームページでも公開しています。このレポートは慰安婦の給料の多さや暮らしぶりの良さなどを、克明に伝えています。日本政府もこの記録の存在を知っていたのですが、大きく取り上げることはしませんでした。こういった対応が現状を招いていると思うのですが。
マラーノ 私も同感です。
元谷 しかしマラーノさんが発掘して人々に知らせたおかげで、大きな話題となりました。日本人百人が主張するよりも、アメリカ人のマラーノさんが言う方が遥かに効果があります。カリフォルニア州のグレンデール市に慰安婦像が建てられるなど、韓国のプロパガンダは今やアメリカまで巻き込んでいます。朴槿恵大統領は、アメリカやヨーロッパでも慰安婦の件を持ち出して「告げ口」外交を展開しています。
マラーノ 本当に馬鹿げた行動だと思います。
元谷 その通りです。
マラーノ 私はニューヨークのブルックリンで育ちましたから、仲間というものをとても大事にします。日本はアメリカにとって仲間なのです。慰安婦問題は、そんなアメリカと日本の関係に楔を打ち込むものとしか思えません。表立って主張しているのは韓国ですが、彼らは北朝鮮と中国の共産主義勢力に操られています。中国は慰安婦を利用して、東アジアの覇権を握ろうとしているのです。また韓国も、自分達の歴史上の罪を慰安婦を使って覆い隠そうとしているのです。アメリカと日本は仲間同士手を取り合って、これらの真実を暴いていかなければなりません。
元谷 韓国はつい最近まで国家の事業として、売春婦であるキーセン制度を維持していました。またベトナム戦争に参戦した韓国軍は、暴行などによって多くのベトナム女性を傷つけ、その結果生まれた韓国とベトナムとの混血児(ライダイハン)が大きな問題となっています。これらを隠すために、日本を慰安婦問題で攻撃しているのです。
 

松井石根大将の東京裁判時の映像の質問に答える部分で重要な何箇所かが編集されて飛んでいる

マラーノ アメリカへの入国に関して、韓国人はビザが免除されていますが、それによって多くの売春婦が韓国からアメリカに流入しているといわれています。
元谷 アメリカに韓国人が移民できたのは、ベトナム戦争に参戦した見返りと言われていますね。その結果、約百七十万の人韓国系アメリカ人が存在しています。見た目が似ているので、日本人と混同されているケースも多いのではないかと、危惧していますが。
マラーノ 韓国人と日本人の違いは、アメリカではしっかりと認識されています。日本人は文化面でも経済面でも、アメリカでとても尊敬されています。
元谷 慰安婦と一緒に語られることが多いのが、南京大虐殺です。日本では最近の研究によって、この虐殺が事実ではないことがほぼ一般化しているのですが、嘘は多い方が認められやすいと考えられているのか、慰安婦と同時に再燃してきました。
マラーノ 私も同感で、南京での事件についても、国立公文書館で今後、詳細に調べようと思っています。国立公文書館に南京での日本軍の司令官だった松井石根大将の東京裁判時の証言映像が残っていて、それを観たのですが、質問に対する答えの部分で、何箇所か編集されて映像が飛んでいて、どう答えたのかがわからないのです。文字で書き起こしたものが残っている可能性に賭けて、国立公文書館へ行って調査しようと考えています。
元谷 アメリカの美徳の一つは、こういった記録をきちんと残していることですね。
マラーノ はい。南京事件は一九三七年に起こったのですが、アメリカでどう報道されているかを確認したくなって、この時期の雑誌「タイム」を何冊か購入してみました。何かがあったことは伝えられているのですが、詳細は全くありません。また当時、アメリカのムードは完全に親中であり、メディアも公平ではありませんでした。
元谷 蒋介石の妻の宋美齢はアメリカ留学経験のあるキリスト教徒でした。多くのキリスト教徒が見込める中国に対して、天皇を中心とする日本はキリスト教の伝播が進まない。こういう背景もあったと思います。
マラーノ そうですね。しかし今は状況が異なります。宗教は全く関係ありません。若い層はコスプレやアニメで、中年より上の層ではカメラや電化製品などによって、多くのアメリカ人は日本に対して好意的です。
元谷 それはうれしいですね。
マラーノ 一般的なアメリカ人にとって、南京大虐殺や従軍慰安婦などと言っても、そんな昔のことを今更と言われるだけです。ほとんどの人にとって、興味がないでしょう。
元谷 確かにそれが現実かもしれません。ただ日本人は終戦後長く、南京大虐殺と慰安婦について触れなさすぎました。この間冷戦が終結し、中国が経済力をつけてきて、日本を貶めることによってリーダーとして東アジア全域の覇権を確立したいと考えるようになってきました。その一環として、韓国を使って従軍慰安婦問題で日本を責め立てているのでしょう。朝鮮半島の歴史を見ると、彼らは必ず強い方、強い方にすり寄るのです。先の大戦後でも、まずアメリカ、そして日本、最近は中国にすり寄っています。半島という地政学上独立を保つのが難しい場所にある国家としての知恵かもしれませんが。
マラーノ 確かに、半島国家というハンデは大きいと思います。
元谷 また先の大戦後、日本を占領したアメリカは、朝鮮や中国に対する批判を禁じるプレスコードによって言論統制を行いました。その影響がサンフランシスコ講和条約発効後も敗戦利得者に受け継がれて続き、現在にまで及んでいます。だから南京も慰安婦も、公然と反論することができなかったのです。
マラーノ おっしゃる通りだと思います。しかしアジアの状況は変わってきています。まず大きいのはアメリカの政治状況の変化による影響でしょう。オバマ政権になってからの軍事的弱体には、目に余るものがあります。日本もアメリカの助けは、基本あてにするべきではないと思います。
 

百回嘘を流されたら こちらは千回本当のことを語るべきだ
憲法改正も軍拡も全て日本人自身が決めることだ

元谷 日本は憲法第九条を見直して、独自に軍事的な力を持たなければならないということですね。
マラーノ その通りです。これもあって、私としては次の大統領選挙では、共和党が勝利すればいいと思っています。共和党はアメリカの国益にとても敏感です。日本に対してもそうで、小泉元首相のような弱腰のスタンスを取ると、アメリカは一方的に日本を搾取してきます。逆に安倍首相のようなしっかりとした人がいれば、時には衝突するかもしれませんが、有意義な関係が築けるでしょう。
元谷 なるほど。
マラーノ ただ憲法九条の改正にせよ、軍拡にせよ、外からの圧力によって決めるべきではありません。中国や韓国はもちろん、アメリカの言うことを聞く必要もありません。日本人が自らで決めることです。特に中国は好戦的ですが、その脅しに踊らされることもないと思います。
元谷 ただその中国の脅威を日本人団結のための「ツール」にすることは考えられますね。
マラーノ そうですね。
元谷 核保有国同士が武力衝突した場合には結果は悲惨なことになります。これがわかっているから、中国とアメリカが実際に戦火を交えることは無いはずです。ですから、日本は自分の国を自分で守らなければならない。問題は周辺国がロシアにせよ、中国、北朝鮮にせよ、みんな核兵器を持っていることです。有事の際に核兵器をレンタルすることができる、ニュークリア・シェアリングの日本導入を、ぜひアメリカに認めて欲しいですね。
マラーノ NATOに導入されている仕組みですね。その可能性はあると思います。アメリカにとって日米安保は非常に重要な軍事同盟です。その根底にあるのは、アメリカ人の日本に対する尊敬の念です。また日本に駐留して帰国したアメリカ軍人は、誰もが日本のことを褒めます。ミサイルを持ち、技術力も高い日本に、レーガン元大統領が核兵器転用可能なプルトニウムを持つことを認めたのは、アメリカの日本に対する信頼の証なのです。
元谷 それ故に、アジアの多くのリーダーからは、日本は潜在的核保有国だと考えられています。
マラーノ 日本の技術力を侮っている国はないですから、その認識は当然でしょう。
元谷 近年日中関係や日韓関係が悪化しているのは、日本の経済力が衰え、中韓の経済力が高まってきているからでしょう。日本は再び経済分野でリーダーシップを発揮できるようにならないと。また、今の戦争は武器を撃ちあうというよりも、情報謀略戦に移行してきています。大陸国家は陸続きの国との鬩ぎ合いの中生き残ってきたために、弱肉強食の精神をしっかりと持っていますが、島国の日本は比較的平和に暮らしてきたために、そういったアニマルスピリットに欠けます。だから中韓が膨大な人手と金を掛けてプロパガンダを行い、南京大虐殺や従軍慰安婦を世界中に信じさせてきたのに、日本人はそれを傍観していただけでした。このタイミングで予算三千億円、スタッフ三千人の「情報省」を作り、世界と互角に情報の分析や発信を行うべきです。百回嘘を流されたら、千回本当のことを言うのです。予算や人をこれだけ使う価値は十分にあります。
マラーノ 日本人にはぜひ頑張って欲しいですね。テキサスのこんな小さな男ができることを、日本人ができないわけないですから。
元谷 わかりました。一緒に連帯して頑張っていきましょう。
 

まず日本人の中でしっかり世論を作る それが政治家を動かしていくことになる
真実を語る歴史の証拠を 人々に知らせる必要がある

マラーノ 今回の対談にあたって代表のエッセイの英語版なども読んでみました。ここ最近になって、代表のお考え通りに世の中が進んでいますね。
元谷 私が二〇〇八年に「真の近現代史観」懸賞論文を始め、現役の航空幕僚長だった田母神俊雄氏が最優秀賞を獲得、ところがこれが原因で田母神氏が更迭されたことで、大きな騒ぎになりました。この事件をきっかけに世の中の保守化傾向が進み、安倍首相の再登板に繋がりました。安倍政権はしっかりと虚構と戦う姿勢を示していますから、もっと予算を使って反撃を行えば、南京大虐殺や慰安婦問題について日本が巻き返すことも可能かもしれません。まだ存命の証人がいる今が、最後のチャンスでしょう。そもそも中韓が歴史問題を主張し出したのは、終戦直後の人々の記憶が新しい時ではなく、何十年も経過して記憶が薄れた時でした。敢えてタイミングを考えていたのでしょう。
マラーノ おっしゃる通りです。
元谷 見直さないが検証は行うという河野談話ですが、そもそもこの談話は韓国から懇願されて、「慰安婦問題はこれきりにする」という韓国側の約束に日本側が騙されて発表したものです。結局今、韓国が日本を「強制連行」で責め立てる根拠にされてしまっています。当時の慰安婦の六割は日本人でした。再調査を行うのであれば、日本人も含めて徹底的に行うべきです。
マラーノ 政治が状況を打開する局面だと思いますが、政治家や著名人が慰安婦問題に触れると、表舞台から去る羽目になることが多くて…。
元谷 それはメディアの問題です。メディアは慰安婦問題について、自分達の意に反する発言をする政治家に対しては、彼や彼女を貶める報道を行います。それを多くの政治家が恐れています。
マラーノ それはわかります。しかし今はインターネットによって、多くの人に真実を伝えることができます。ネットや産経新聞、夕刊フジなど協力的なメディアと組んで、まず日本人の中で世論を作りたいですね。これが政治家を動かしていきます。国民が馬鹿だと政治も馬鹿になるのです。
元谷 これまで中立だと思われていたNHKや日本経済新聞も偏向し始めていますから、要注意です。
マラーノ はい。しかしグレンデール市の慰安婦像撤去署名が十万人分集まった時には、さすがのNHKも全国版のニュースで報道していました。
元谷 それは良かったですね。
マラーノ この報道がきっかけで、私の日本側の代理人のテキサス親父日本事務局のShunさんに旧日本軍の軍人だった方から連絡が来て、慰安婦の募集広告について教えてくれました。当時、これが新聞のどこにあったか。今で言う社会面の下の方にあって、文通相手募集とか地方の嫁募集、社員募集などと並んでいるのです。一回出すと、応募者が殺到したそうですよ。
元谷 強制連行などがなかった証拠ですね。このような真実を証明する証拠は、星の数ほどあるのです。これをきちんと海外に示してこなかった外務省の罪は重いです。
マラーノ それは私も感じます。ただこれからできることをやらないと。歴史研究者と話をしていると、そんな書類は昔から知られているというのですが、それは学問の世界の中だけの話で、一般には全く知られていないことが多いですね。研究者が調べ、私達チームが広報する。一致団結して、真実を多くの人に伝えていければいいですね。
元谷 まだまだ世の中に知られていない真実があると思います。安倍政権は長期政権になろうとしていますが、支持率の低下を気にして、安倍首相は本当のことを言わなくなってきています。慰安婦に関しても、人権侵害に「胸が痛む思い」とだけ発言している。同時に性奴隷は誤解であり、現在さらに詳細に調査していることを言わなければなりません。南京大虐殺にせよ慰安婦にせよ、断固戦っていかないと、いつまでも問題として長引くことになります。
マラーノ 慰安婦問題もシー・シェパードの活動も、慰安婦やイルカなど被害者を作り、それを守る正義の味方面をして金を集めることで、ビジネスにしています。
元谷 これも情報謀略戦の一種ですね。世界がグローバル化していく中、日本の基準ではなく世界基準のスタンスで、戦っていく必要があります。今後も日本へのサポートをよろしくお願いします。最後にいつも、「若い人に一言」をお聞きしているのですが。
マラーノ 日本の若い人は、自分の国に対して、自信とプライド、そして愛国心を持つこと。GDPで見ると日本は世界で三番目の経済大国ですが、社会環境や生活水準を見れば、世界で一番か二番の国です。中国など全土にきちんとインフラが整っているわけではありません。
元谷 確かにそうですね。
マラーノ GDP世界一のアメリカは、国土の面積も大きく、牧場や農場もあれば、天然資源も豊富です。だから世界一になれた。しかし日本は元々国土も狭く資源もない。さらに先の大戦後は、東京は全くの焼け野原になっていました。そんなハンデの中でも世界第二位の経済大国にまで上り詰めたのは、人が優秀だったからとしか考えられません。日本人は自分達の能力を、もっと誇ってもいいのです。
元谷 私が目指しているのも、誇れる国日本の再興です。おっしゃるように誇れることがあるのに、教育機関で十分に教えられていないのが現状です。私もこれを打破すべく、さらに活動を活発化させていきます。本日は本当にありがとうございました。
 

トニー・マラーノ氏
1949年ニューヨークのブルックリン生まれ。30歳の時にテキサス州に移る。電話会社AT&Tに30年間勤務の後、2006年に定年退職。YouTubeにPropagandaBusterのハンドルネームでアメリカの政治に関するオピニオンの動画投稿を始める。2008年からシー・シェパードを批判する動画を発信し始めたところ、日本で大きな反響を呼び、「テキサス親父」の愛称が。2011年にはテキサス親父日本事務局が設立され、動画投稿の他に日本の新聞での連載など、評論活動を活発化させている。

対談日:2014年4月28日